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DAIWA CYCLE

<第3回>ロードバイクは何故早く走れるのか後編

ロードバイクが速く走れる工夫について、今回はハンドルの工夫を見てみたいと思います。

ハンドル

ロードバイクで一番特徴的なのがこの独特な形状をしたハンドルですよね。この形をしたハンドルを見たら、「お、ロードバイクだ!」と思われる方も多いのではないでしょうか。
このハンドルはドロップハンドルと呼びます。
この黒く角のように突き出たのがブレーキレバーです。
一見すると、どう持ったらいいのかわからないような形をしていますよね??

ハンドル

基本的な持ち方は3パターンあります。

・ブラケット

・ブラケット

 

・ハンドルの上部分(通称:上ハン)

・ハンドルの上部分(通称:上ハン)

 

・ハンドルの下部分(通称:下ハン)

・ハンドルの下部分(通称:下ハン)

自転車の同じところをずっと持ちながら走っていると、体の同じところに負担がかかることになって、同じ姿勢を取るのが辛くなります。ドロップハンドルだと色々なところを持つことができるので、その都度姿勢を変えて乗ることができ、長時間走っても疲れにくくすることができ、休憩時間を減らせるので結果的に速く走れる、というわけです。

 

が、それだけではありません!

ハンドルを持つ位置によって上半身の姿勢は大きく変わります。

姿勢

姿勢

どうでしょう?

何が違うかわかりますか??

そう、上ハン→ブラケット→下ハンとなるにつれて上半身の姿勢が低くなっていることがわかっていただけると思います。何のためにこんなことをするのかというと、空気抵抗の削減をするのが狙いです。

ロードバイクは極端な話、空気抵抗との闘いです。もちろん、同じ力で速く走るためには空気抵抗を小さくする必要があります。

それだけでなく、空気抵抗は速度の二乗に比例するため、20㎞/hで走った場合の空気抵抗を1とすれば、30㎞/hで走る場合は2.25倍、40㎞/hで4倍、60km/hで9倍にもなります。速く走ろうとすればするほど空気抵抗が大きくなるので、速くなればなるほど空気抵抗を小さくする事が重要になってきます。

そのために上半身を低くする必要があるので、より低いところを持てるような独特なハンドル形状になっているんですね。

 

姿勢

ただ、上半身を低くする姿勢は正直、しんどいんです。。。

低くすればするほど、上半身を支えるために腹筋と背筋が使われますし、呼吸もしにくくなるので苦しくなります。

そのため、通常はブラケットを持ち、のんびりと走る時には上ハン、ここぞという時には下ハンを持つ、というように使い分けるのが一般的です。

慣れないうちは下ハンを持ち続けるのは辛いのですが、身体が鍛えられていくにつれて長い事このポジションを取り続けることが出来るようになります。

ちなみに、上ハンを持っている時はブレーキが握れないので、十分に安全には配慮して下さいね^^

ハンドルや空気抵抗についてはまだまだ書きたいことがありますので、またの機会に書きたいと思います。 

今回も最後まで読んでいただいてありがとうございました。
 
ロードバイクの各部分についての説明はこれくらいにして、次回からはロードバイクの選び方について書いていこうと思います。
 

次回もお楽しみに!

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