自転車の新しいアタリマエを創る

自転車防犯登録どうしたらいいの?

これまで、自転車盗難等の、被害は減少傾向にありましたが、令和4年時点ではここ数年間で毎年10万件を超える被害が確認されています(※警察庁「令和4年の犯罪情勢」より)。愛車を盗難、被害から守るためにも自転車防犯登録をしましょう。

自転車防犯登録とは?

自転車を入手する際には、自転車の盗難防止や被害を回復することを目的に、利用者の情報と自転車番号を登録することが法律で義務づけられています。防犯登録は直接店舗で購入した自転車以外に、譲ってもらった自転車や、中古品として購入した自転車でも必要になりますのでご注意ください。

自転車防犯登録をしなくても罰則はありませんが、防犯登録をしておくと、自転車の盗難、紛失、撤去されたときに所有者の照会ができますので、見つかって手元に戻ってくる可能性が高くなります。

自転車の入手経路によって登録手続きの方法が違う

自転車防犯登録は、自転車をどのように入手したかによって登録手続きの方法が変わります。よくある入手経路は下記の4ケースです。

  • 自転車専門店、街の自転車屋、ホームセンターなど実店舗で購入した場合
  • ECサイト(ネット通販)、オークションサイト、フリマアプリ等で購入した場合
  • 家族・友人・知人から自転車を譲ってもらった場合
  • 景品として自転車をもらった場合

自転車を譲り受けた際、前の所有者が防犯登録を抹消していなかった場合でも新たに防犯登録ができる場合もあります。しかし、もし譲り受けた自転車が盗難に遭ったり、犯罪に使われたときには、前の所有者と譲り受けた方の両方が警察から事情を聞かれたり、自分の自転車だという証明をしないといけなくなる可能性があります。この点でも防犯登録を正しく済ませておくことが重要になります。

 防犯登録の正しいやり方について、ケース別に詳しく説明していきます。

登録手続きの場所、方法、登録に必要なもの、費用は?

① 実店舗で購入した場合

自転車専門店、街の自転車屋、ホームセンターなど実店舗で購入した自転車を防犯登録する場合、「自転車防犯登録所」を掲げている自転車販売店であれば自転車購入時に自転車防犯登録の手続きをすることが可能です。
自転車防犯登録料は都道府県によって異なりますが、大体600円ぐらいです。

必要なもの:自転車防犯登録料600円(都道府県によって防犯登録料は異なります)。

② ECサイト、オークションサイト等で購入した場合

ECサイト(ネット通販)、オークションサイト、フリマアプリ等で購入した自転車を防犯登録する場合、盗難車の流通防止のため、いつ、どこのお店で自転車を購入したかを証明する「販売証明書」が必要になります。

購入の際に店舗名、住所、連絡先、自転車の車体番号が記入された「販売証明書」を必ずお店等に発行してもらってください。すべての記載があれば「保証書」でも代用は可能です。

「販売証明書」または「保証書」を用意すれば、「自転車防犯登録所」を掲げている自転車販売店で自転車防犯登録の手続きができます。その際本人確認の為、身分証の提示を求められる可能性がありますので免許証や保険証を持参ください。

必要なもの:自転車本体、「販売証明書」もしくは「保証書」、身分証(免許証、保険証等)、自転車防犯登録料600円(都道府県によって防犯登録料は異なります)。

③ 譲り受けた場合

家族・友人・知人から自転車を譲り受けた場合、盗難車の流通防止のため「譲渡証明書」または「自転車を譲る」と記載した前の所有者の防犯登録の控えが必要になりますので、前の所有者からいずれかをもらうようにしてください。

「譲渡証明書」または「自転車を譲る」と記載した防犯登録のお客様控えを用意すれば、「自転車防犯登録所」を掲げている自転車販売店で自転車の防犯登録手続きができます。

必要なもの:自転車本体、「譲渡証明書」または「自転車を譲る」と記載された防犯登録の控え、身分証(免許証、保険証等)、自転車防犯登録料600円(都道府県によって防犯登録料は異なります)。

④ 景品でもらった場合

景品でもらった自転車を防犯登録する場合、販売店名、連絡先、自転車の車体番号が記載されている「販売証明書」もしくは「保証書」のいずれかが必要になります。

「販売証明書」もしくは「保証書」を用意すれば、「自転車防犯登録所」を掲げている自転車販売店で自転車防犯登録の手続きができます。

必要なもの:自転車本体、「販売証明書」もしくは「保証書」、身分証(免許証、保険証等)、自転車防犯登録料600円(都道府県によって防犯登録料は異なります)。

自転車を譲ってもらう時の注意点

自転車を譲る人のトラブル

自転車を譲る人は、防犯登録を抹消(解除)してから譲りましょう。抹消(解除)しないと、もし譲った自転車が盗難に遭ったり、犯罪に使われたりした際に、警察から防犯登録者として事情を聞かれたり、自転車を他の人へ譲ったことを証明したりしないといけなくなる可能性があります。

また、譲り受ける方も前の所有者が防犯登録を抹消(解除)しているかどうかを確認してから譲り受けるようにしましょう。原則として、本人が自転車の防犯登録したお店もしくは警察署防犯係で防犯登録抹消(解除)の手続きを行えます。

防犯登録抹消(解除)の手続きには、自転車本体、身分証(免許証、保険証等)、防犯登録書の控えが必要です。

防犯登録書の控えを無くした場合でも、防犯登録番号、名前、住所、電話番号、車体番号が登録内容と一致すれば抹消(解除)の手続きが可能な場合があります。

持ち主以外の方が抹消(解除)の手続きをする際は、「防犯登録の解除、抹消を委任します」と本人から委託されたことのわかる書類を持参する必要があります。

【防犯登録の抹消方法やルールについてはこちらを参照ください。】
https://www.daiwa-cycle.co.jp/feature/1026
 

まとめ

1. 自転車の防犯登録が法律上義務づけられており、様々なトラブルを避ける為にも自転車の防犯登録はしておきましょう。

2. ECサイト(ネット通販)等で購入し、そのまま自転車の防犯登録をしないケースがありますが、ECサイト(ネット通販)等で購入した自転車でも防犯登録をする義務があります。必ず防犯登録をしましょう。

防犯登録の方法は、入手経路によって手続きや必要書類が異なりますので、入手経路に応じた必要書類を用意し、手続きをするようにしましょう。

3. 中古自転車を購入したり、他人から自転車を譲り受けたりする際は、その自転車の防犯登録が抹消(解除)されているのかを必ず確認しましょう。

自転車に乗っている時に、警察から盗難自転車ではないかと疑われて職務質問をされる可能性もあります。その際、防犯登録をしていないと盗難自転車でないことの説明や確認をとるのに時間がかかります。

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