
自転車に乗っていて困るのが、パンクやチェーン、ブレーキなどの故障やトラブルです。自転車の故障は安全走行や日常生活の維持に関わるため、乗れる状態であったとしても、症状が出たらなるべく早めに修理をすることが重要です。一方で、「自転車修理はどこに依頼したらいい?」「どんな症状が出たら自転車修理を検討した方がいい?」など疑問に感じることもあるでしょう。この記事では、自転車修理で多いトラブル事例や修理内容、依頼先などを紹介します。
自転車のトラブルで多いのはパンク!原因と修理内容

自転車のトラブルでも特に多いのはパンクです。パンクした状態で乗るとバランスを崩しやすくなり、事故につながる可能性があるため、早期の修理が必要となります。
ここでは、自転車のパンク原因や修理内容を紹介します。
パンクの原因
自転車のタイヤがパンクする原因として以下が挙げられます。
- しばらく乗っていなくて自然に空気が抜けた
- 空気圧不足でチューブが破損した
- タイヤに釘や画鋲が刺さっている
- リム打ちでチューブに切れ目が入る
- バルブの根元が裂けている
- 虫ゴムの劣化
- タイヤやチューブの劣化
ひとくちにタイヤのパンクといっても、その原因はさまざまです。タイヤの修理は原因に応じた修理が必要となるため、まずは原因を特定しなければなりません。 特定できない場合はプロの目で診断してもらうことをおすすめします。
なお、パンクの予防方法については、以下の記事でも詳しく解説していますので、あわせてご参照ください。
パッチ修理
パッチ修理は、チューブに穴や亀裂が開いた部分をゴムの補修パッチでふさぎ、再び空気が漏れないようにする修理方法です。チューブを交換せずに修理できるため、コストを抑えられるメリットがあります。
パンクの場所を特定する方法としては、水調べと呼ばれる方法を用いるのが一般的です。
具体的にはチューブに空気を入れて、チューブを水に浸して気泡が出る部分を確認し、パンクの位置を特定します。作業後も水調べを行い、タイヤの空気が抜けていないか確認します。
虫ゴム
自転車のタイヤの空気挿入口には、空気の逆流を防ぐための虫ゴムがあり、これが劣化すると空気が抜けてしまいます。
虫ゴムが原因のパンクは、一気に空気が抜けるのではなく、数時間や数日単位でじわじわ空気が抜けていくのが特徴です。
虫ゴムは消耗品であるため、定期的に確認を行い、劣化している場合は交換する必要があります。
タイヤ・チューブ交換
タイヤのチューブに穴や亀裂が生じてパンクしている場合に、パッチ修理が難しい状態の場合は、チューブ交換が必要です。
また、タイヤも劣化している場合はチューブとあわせて交換することをおすすめします。
タイヤやチューブ交換には専門的な技術が必要で、誤った方法で交換すると、再びパンクしたり、タイヤがフィットしなかったりするリスクがあります。
走行中にトラブルを起こすリスクもあるため、自転車専門店に依頼して交換してもらうようにしましょう。
自転車のよくあるトラブルと修理内容
自転車修理が必要になるトラブルとして、タイヤ以外にチェーンやブレーキ、鍵に関することなどがあります。
ここでは、タイヤ以外の自転車のよくあるトラブルと修理内容を紹介します。
チェーンの異音
チェーンからキュルキュルという異音が生じた場合、チェーンのサビやチェーンの油切れが考えられます。
カチャカチャという音や、ガラガラという音がする場合は、チェーンがたるんでチェーンケースがフレームに当たっている可能性があります。
チェーンのサビや油が切れることによる異音は、チェーンに注油すると症状が改善することが多いです。
ただし、注油する際にはチェーンの清掃が必要で、適当にスプレーをするとホコリやゴミを寄せ付ける原因になるため注意しましょう。
また、カチャカチャやガラガラの音の原因となるチェーンのゆるみは、走行しているうちに少しずつ削れてしまうことによって生じます。
チェーンのゆるみは張り具合を調整することで改善しますが、正しく計測することが難しいため、自転車専門店に依頼して調整してもらうのがおすすめです。
チェーンが外れた場合
自転車のチェーンが外れる原因として、急激な変速やチェーンのねじれ、劣化などが挙げられます。原因によってはチェーンを自力で元に戻したとしても、すぐに外れてしまう場合があります。
チェーンが外れやすい状態の自転車に乗っていると、走行中にチェーンが外れてしまい、バランスを崩して事故につながる可能性もあるため危険です。
また、チェーンが外れたまま走行すると、チェーンの変形や切断につながる場合もあります。
チェーンのトラブルは自転車専門店に依頼し、修理や調整してもらうことをおすすめします。
ブレーキの異音・調整
ブレーキをかけたときに異音がする場合は、ブレーキのズレやブレーキシューの摩耗、硬化などが起こっている可能性があります。
ブレーキの異音を放置したままにしていると、ブレーキが効かなくなるだけでなく、ホイールやタイヤなどにもダメージが及んでしまうリスクがあります。
早めにブレーキを直しておけば済んだ問題であるにも関わらず、ホイールやタイヤ交換が必要になる場合もあるため早めの対応が必要です。
ブレーキの異音の原因がわからない場合は、無理に自分で直そうとせずに自転車専門店で診てもらいましょう。
鍵の紛失や交換
自転車の鍵を紛失してしまった場合や、鍵が壊れて開錠できない場合は、自転車専門店または鍵の専門家への依頼が必要です。
自分で壊すのは自身がケガをするリスクがあるだけではなく、周囲に盗難を疑われてしまう可能性もあります。
鍵を壊した後は新しい鍵の取り付けも必要となるため、鍵の付け替えまで一度にお願いできる自転車専門店に依頼するのがおすすめです。
なお、鍵がかかった自転車を動かすのは簡単ではなく、持ち込みが難しい場合もあるでしょう。そのような場合は、出張修理に対応している自転車専門店に依頼すると、持ち込みせずに鍵の修理ができます。
電動アシスト自転車特有のトラブルや故障
電動アシスト自転車に乗っている場合は、バッテリーの不具合が発生するケースがあります。
電動アシスト自転車は、バッテリーの電力でモーターを動かし、こぎ出す力のアシストを行う自転車です。バッテリーが故障すると、LEDディスプレイなど、他の電気系統に影響を与えるケースもあります。
バッテリーの故障や劣化症状が顕著に現れた場合は、バッテリーの交換が必要です。また、購入して間もない場合はメーカー保証が受けられる可能性もあるため、保証内容を確認しましょう。
電動アシスト自転車のバッテリーの選び方や交換の目安などは、以下の記事でも詳しく解説しています。
⇒電動アシスト自転車のバッテリーの適切な選び方!交換時期の目安や管理方法
メンテナンス
自転車に明らかな故障やトラブルがなくても、定期的に点検やメンテナンスをして早期に不具合箇所を発見することも大切です。
不具合箇所を早期に発見することで、大きなトラブルを防ぎ、将来的に発生する可能性がある大きな修理費用を抑えられることがあります。
また、自転車で遠方に行く予定がある場合は、事前にメンテナンスを受けておくことで走行中のトラブルを防げます。
自転車を修理する方法

自転車が故障した場合、自分で直したり、ホームセンターや自転車専門店で修理したりなどの方法があります。
ここでは、それぞれの自転車修理方法について解説します。
自分で修理する
自転車が故障した場合に、軽微な故障であれば自分で修理することも可能です。
しかし、間違った修理は事故や新たなトラブルにつながり、自転車の寿命を縮めたり、費用が余分にかかったりするリスクがあります。 不安に感じる場合や、不具合の原因が特定できない場合は、自転車専門店に依頼するのがおすすめです。
ホームセンターに修理依頼する
ホームセンターによっては自転車修理を受けている場合があります。
普段から利用しているホームセンターであれば、馴染みがあって修理依頼もしやすいでしょう。
ただし、ホームセンターでも自転車の修理を受け付けていることがありますが、設備やスタッフ体制は店舗によって異なります。
より専門的な対応や継続的なメンテナンスをご希望の場合は、専門知識を持つスタッフが常駐している自転車専門店のご利用をおすすめします。
自転車専門店に修理依頼する
安心できる自転車専門店は専門知識を持ったスタッフが在籍しており、故障の原因を正確に特定し、適切な修理方法を提案してもらうことができます。
複雑な修理にも対応できることが多く、広範囲な不具合やトラブルでも安心です。
また、自転車専門店は日常的なメンテナンスにも幅広く対応しているため、自転車について相談できる行きつけのお店があると便利です。
より専門的な対応や継続的なメンテナンスをご希望の場合は、専門知識を持つスタッフが常駐している自転車専門店のご利用をおすすめします。
自転車修理を依頼する自転車専門店を選ぶポイント

自転車修理に対応している自転車専門店は多くあるため、お店の選び方もポイントになります。
ここでは、自転車専門店を選ぶポイントを解説します。
大手の自転車専門店
自転車専門店には、個人と大手の専門店があり、大手の自転車専門店ならではのメリットもあります。
大手の自転車専門店は、パーツなどの在庫が豊富にあることが多いため、迅速な修理ができます。また、一般自転車から電動アシスト自転車までさまざまなタイプの自転車修理に対応しているため、乗っている自転車の種類に関係なく依頼しやすく安心です。
多店舗展開している自転車専門店なら、他の地域で走行している際に、新たに自転車のトラブルや故障が発生しても相談しやすいメリットもあります。
困ったときに駆けつけてくれる出張修理に対応している
自転車が故障した際に、近くにお店がない場合や、自転車の持ち運びが難しい場合は、出張修理に対応している自転車専門店がおすすめです。
出張修理にはその場で直してもらう方法と、引き取って修理をした後に後日配送する方法があります。
その場で直してもらう出張修理であれば、修理が完了するまでその場で待つ必要がありますが、修理後はすぐに自転車の使用が可能です。
自宅や職場など希望する場所で修理をしてもらえるため、自転車に乗っている途中で故障した場合にも安心して依頼できます。
一方で、出張修理は依頼先によっては別途出張料が発生する場合があるため、依頼する前にどれくらいの費用がかかるか確認しておきましょう。
直接店舗に持ち込める来店修理に対応している
自転車専門店に自転車修理を依頼する場合に、自走できる場合や小さなトラブルや簡単な調整であれば、来店修理に対応しているお店がおすすめです。
来店修理は、必要な部品もすぐに手に入るため広範囲の修理が可能です。
また、出張修理に比べると出張料がかからないため、総コストを抑えることもできます。
出張修理タイプ、来店修理タイプのどちらにも対応している自転車専門店なら、様々なケースに対応できるためより安心と言えます。
修理やメンテナンスを想定した自転車選びも重要

自転車には経年劣化する部品も多く、乗り続けるうちにトラブルが発生したり、修理が必要になったりすることがあります。
ネットで購入した自転車の場合、修理やメンテナンスを受けたいときに、購入店舗でしか対応してもらえないケースもあり、サポートを受けるのが難しいこともあります。
もしもの場合に慌てないためにも、自転車を選ぶ時点で、修理やメンテナンスを想定しておくことが大切です。
実店舗が自転車大型専門店なら、必要な部品も豊富で地域に複数店あることが多いため、有益な修理やメンテナンスを受けやすいメリットがあります。
中には、実店舗の購入だけでなく、ネット購入した自転車も自社購入であれば出張修理タイプのサービスを受けられる場合もあります。
まとめ
自転車に乗っていると、パンクやチェーン、ブレーキなどが故障する場合があります。
自転車が故障した場合には、状態を悪化させないためにも、状況に応じて適切な対応が必要です。
自転車修理を依頼する場合は、店舗持ち込みだけでなく、出張修理に対応しているお店もあります。それぞれの修理に対応している自転車専門店であれば、臨機応変に修理の依頼が可能です。
『ダイワサイクル』は多店舗展開を行っている自転車大型専門店で、他店で購入した自転車の持ち込み修理や出張修理にも対応しています。
また、ダイワサイクルでご購入いただいた自転車なら出張費は無料で、点検やメンテナンスのオプションサービスも充実しています。
自転車のお困りごとは、ダイワサイクルまでお気軽にお問い合わせください。